アニメ球詠1話感想

こんにちは。暇だし、モチベもそれなりにあったので、1話から感想記事を書いていくことにします。感想と言いましても、原作ファンとしてのアニメ球詠に対する思いを知ってもらいたいというエゴから、原作ファンという立場から見たアニメ球詠の感想を書いていくスタイルでいきます。そのエゴを達成していく中で、初回の記事で申し上げたように、アニメで初めて見た方に向けて、原作を読め!という目的も達成出来れば幸いです。なお、このブログでの感想・意見等は全て、私個人の意見ですので、原作ファンの総意ではないことを念頭に置いてください。また、アニメと原作の変更点等を紹介する際に、アニメ・原作のネタバレを含みますことをご了承ください。

 

 

概要~各話スタッフ・あらすじ~

※私はスタッフに関しての知識はあまりないので、メモ書きくらいの認識で見てください。

まず、第1話ですが、さすがに1話というだけあって、制作スタッフもメインスタッフである、監督の福島利規さんが絵コンテ、シリーズ構成の待田堂子さんが脚本を務めており、気合が入っているな、と感じられます。

1話制作スタッフ(抜粋)

脚本 待田堂子

絵コンテ 福島利規           

 続いてあらすじですが、原作の1話をアニメでは丸々一話使って描いています。幼なじみの詠深と珠姫が高校で再会を果たし、久しぶりのキャッチボールを通して、それぞれの"辛かった3年間"を、詠深は魔球を捕ってくれるキャッチャーを得ることで、珠姫は魔球を捕れるようになった自分をもって肯定し、子供の頃の「もし硬球でも(魔球を)投げられたら大人になっても一緒に野球しようか」という約束を果たすように前進する、というのが話の肝となっています。

原作からの変更点

・甲子園(みたいな)球場での野球シーンの追加

原作(既刊7巻+連載5話時点)にはないシーンです。甲子園のような球場で、原作には未登場の福井航空*1というオリックスバファローズ*2の選手名をモデルにした名が連なるチームと対戦する姿が描かれています。

このシーンはアニメ2話で削られた原作2話冒頭の球詠世界の野球が説明されるシーンに相当する、と捉えることもできるわけですが、回想としての要素が強すぎる(これは原作組も同じ意見だと思います)のと、説明がないことから、あまり意味はなしていないのかなと思います。

まぁ、説明シーンとしての意味はないよというだけで、製作陣からすれば自信のあるであろう野球シーン(1話の内容では少ない)を比較的動きの派手なゲッツーというプレーを使ってまず見せて、作品に引き込む役割を果たしているというくらいの認識です。

・キャッチボールを誘うのが詠深から芳乃に変更

この変更はとてもいいと思います、というのも、高校で野球をやるつもりのない詠深がわざわざキャッチボールに誘うよりも、その時点では一番野球への情熱があり、かつ押しの強い芳乃が誘う方が自然な流れになるからです。このシーンは脚本の仕事ぶりが伺えるシーンだと思います。

・グラウンドの外から詠深たちを眺める怜先輩と理沙先輩のカットが追加

まぁ、これは後々怜先輩が入学式の日に4人がキャッチボールしているのを見てたというセリフに繋げるためのカットなので特にですね。

 

・体育倉庫

原作ではグローブをしまうケースに「体育倉庫」と書いてあって、私物ではないのがわかります、細かいですが。アニメで「いや、グローブどっから出てきたんだよ」ってなった方はこれですっきりしてください。

体育倉庫と書かれたカゴ

グローブを入れてあるカゴに体育倉庫と書かれている

マウンテンプクイチ 『球詠』1巻 37pより引用

 

感想

1話は良かったと思います。PVで「ねぇ、約束覚えてる?」というキーワードを強く打ち出してきた中で、しっかりとそこに焦点を当てて回収しました。

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テンポについて

今この記事を書いている段階で4話までの放映が終わっており、この時点で初めから心配だった、そもそも原作でキリのいいところまでの内容をやり切れるのか、その達成にあたってアニメとしてのテンポはどうか、という不安が既に的中してしまっています。ですが、1話に関しては、著しくテンポが悪い、無駄だというシーンはなかったように思います(いや、入学式の校長の話は地味に長いから切れ)。

というのは、1話なのでまぁ多少ゆっくりになっても話の根本である詠深と珠姫の二人の物語をしっかりと描き切り、キリのいいところで終わる、ということで問題ないのかなと。

加えて、冒頭での甲子園みたいな球場での野球シーンですが、前述したように、導入の役割なのでこれについても特に問題はないと思います。原作の1話が「話」重視で書かれていると考えると、アニメの1話では、「話」重視で書かれた原作の1話に合わせながら、アニメの強みである「動き」を見せられるようにシーンを追加する、というのはいたって妥当な判断だと言えるでしょう。

あとがき

と、いうことで、2本目の記事となる感想記事を書きました。書き終わって思っていることは、1話なんてそんなに書くことないやろ~とヘラヘラしていたら、思いの外分量が増えた、ということです(これは情報量を多めにまとめたいという筆者の性質が大きく影響しています)。

私は、ブログはド初心者なので、試しにいろいろやってみようということで、画像の引用なんかもやってみました。めんどくさかったですね、文章の右寄せでなぜかHTML編集を使わされました(といってもコピペですが)。

まぁとにかくこの調子で慣れていって更新ペースを上げて放送に追いつきたいと思います。では。

 

*1:福井航空 石川県の日本航空石川という高校がモデル。同校は近年よく甲子園に出場する。

*2:オリックスバファローズ 大阪に本拠地を置く日本プロ野球のチーム。立花理香さんの旦那の若月健矢選手が在籍することで有名(?)。ちなみに、若月選手は埼玉県の花咲徳栄高校出身。